2020/10/09 15:24


 人事制度を社内で作ることは、難しいことではありません。その気になれば、1ヶ月でできてしまいます。

 また、社内で作成することにより、業績向上のノウハウも蓄積されます。 「人事制度は難しい」と尻込みせずに、是非社内で取り組んでください。

○ 人事制度構築の決意

 人事制度は、会社の根幹にかかわる制度です。もしかしたら、販売戦略以上に重要かもしれません。作成する以上は、それなりの覚悟が必要です。出張費の規定を決めることとおなじレベルで考え、取り組んでいるようでは決してうまくいきません。ましてや、同業他社の資料を借りてきて、これと同じにしようというわけには行かないのです。

 人事制度を作成する前に、次のような決意が必要です。

1. 人材育成のための人事制度を作る。
2. 人材育成により、会社の業績を伸ばすための人事制度を作る。
3. 会社の業績向上により、社員の処遇がよくなる人事制度を作る。
4. 些細なことにとらわれないで、まず、シンプルなものを作成し運用する。
5. 問題があれば、修正すればよい。最初から100点満点を望まない。
6. 会社の業績は社員にわかるようにする。
7. 経営者自身の評価基準も明確にする。
8. 人事制度を賃下げの道具にしない。
9. 人事制度は社員を安い賃金でこき使うための道具にしない。
10. 作成した人事制度には経営者が責任を持つ。

 経営者自らがそれなりの覚悟をし、真剣に取り組んでこそ初めて、自社に合ったよい制度ができるのです。
 そして、それが会社と社員の繁栄をもたらしてくれるのです。

 なお、実際に人事制度の作成を進めるのは、経営者が主導して人事担当部署で行ってもよいでしょうし、社内で人事制度作成プロジェクトを作って、そのなかで進めていってもよろしいと思います。