2021/05/28 14:53

1.数値目標の達成率の計算式
 数値目標の達成率の計算式は通常、達成率=実績÷目標値×100(%)で計算されます。
しかし、その目標値を総数で設定する場合と増減率(増減数)で設定する場合があり、同じ内容でも設定の仕方によって達成率が違ってきます。


 計算式① 達成率=総数の実績÷総数の目標値×100(%)
 計算式② 達成率=増減の実績÷増減の目標値×100(%)
         =(総数の実績-従来値)÷(総数の目標値-従来値)×100(%)


 例えば、前期の実績が100の時、今期の目標を10%アップとした場合、
実績が5%アップの時、計算式②を使えば、5÷10×100(%)=50%となり、
計算式①を使えば、105÷110×100(%)=95.45%となります。

 

 このように同じ実績であっても、設定方法(表現方法)により、目標達成率が違ってきます。



 通常、目標の達成率で使用する達成率は、計算式①で計算した場合を想定しています。


2.計算式①が使えない場合
 目標によっては、総数が示せず、増減率や増減数で表現せざるを得ない目標値になる場合があります。(例えば、不良率の低減、稼働率の向上など。)

 
 この場合は、計算式②を使って計算し、どの水準が目標を上回る(4)に該当するのか、どの水準が目標を大きく下回る水準(1)に該当するのかを、その目標の内容に応じて目標面接時に設定してください。

 
 その場合、目標の内容や数字の大きさにより、一般的には次のように考えます。これを参考に、面接で設定してください。




3.計算式①が使える場合であっても総数が少ない場合
 総数が示してあり計算式①使える場合であっても、その総数が5未満の場合は例外とします。
この場合は、達成率の計算ではなく、実数で評価するようにします。

 

【例】
・ 目標が4の場合、計算式①を使うと、5以上は125%以上になってしまい「4」は発生しません。
・ この場合は、実績4は「3」、実績5は「4」、実績6以上は「5」というように達成率ではなくて、「実数」で評価基準を事前に設定します。
・ ちなみに、実績3は「2」、実績2以下は「1」となります。