2022/05/08 13:41
人事考課は職能評価であると何度も説明しましたが、職能とは「職務を遂行する能力」すなわち「職務遂行能力」のことをいいます。
この職務遂行能力を評価するわけですが、当社の人事考課制度ではこの職務遂行能力を4つに分けて、4つの観点から評価するようにします。
一つは高い成果を上げて欲しいという期待を表した期待成果です。
それから、高い成果を上げるために必要な行動をして欲しいという期待行動。
さらに、その期待行動をしっかり行うために必要な知識・技能。
最後に、組織人として求められる勤務態度。
この4項目に分けて評価します。
ここで大事な事は、評価の仕方が絶対考課であるということです。
社員同士を比較して優劣を決めるというやり方ではなく、基準と比較してその基準を上回ったかどうかを判断するわけです。
したがって、それぞれの項目の基準が「何か」ということをしっかり認識しておくことが必要です。
期待成果は個人別に基準を設定します。
期待行動は職種別、知識・技能は職種別等級別に、勤務態度は全社員ほぼ同じに設定します。
具体的には、勤務態度、知識・技能、期待行動の基準は職種別の人事考課シートに記載してあります。
期待成果の基準は、期の初めに面接をして役割や目標などを話し合います。その話し合いで決まった役割や目標が基準になります。